Ryu’s Blog

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鳥の視点…

いろいろ 2015.8.3

同じブライダル企業の中でも、
ホテルや会場の直営、プロデュース業などを
切り分けて行っている企業も、大手中心に多く存在します。

そこでよくあること…

その部署同士が非常に仲が悪い…ということです。

これはひとえに、経営者の責任だと個人的には思っています。

例えば、こんなお客様もいるでしょう。

「あ、あの大聖堂すばらしい!ぜったいあの式場で結婚式を挙げたい!」

ゼクシィでその会場を知り、
見学を申し込み、いざ見学へ!…

ワクワクして式場を見学し、
プランナーから説明を受け、
そして見積もりへ…

その段階でよくあることが…

「思ったより高そうだな…でも、ムッチャここでしたいし…」

見積もり段階で足踏みされるお客様も多くいます。

そこで一旦答えを保留しかけるも、やはり諦めきれず、
即決特典など多くの魅力につられながら、

いざ契約へ!!!

そして、後日…

ネットの口コミなどを冷静に読み、

「やっぱりかなり高くなりそうだ…どうしよう…」

と悩んでいる矢先に、
同じ式場での結婚式がもっと安くできる方法があることを、
これまたネットで発見します!

「え?どうゆうこと???私たちの申し込んだプランよりも、
この会場で安く結婚式ができるってこと???
てゆうかこれ、自分たちが払った申込金よりも、
挙式料のほうが安いやん!!!信じられへん!
ちょっと電話して、変えられへんか聞かな!!!」

興奮と焦る気持ちを胸に、
式場にすぐさま電話します!

「あの〜先日申し込んだ◯◯ですけど…
ネットで、御社サービスの△△経由のほうが安くなるとみたんですよぉ…
これって変えることできないですか???
あれから色々考えたんですけど、ちょっと私たちにはやっぱり高くなりすぎそうで、
恐くて恐くて仕方ないんですよ…
無理ならキャンセル料の返金は諦めて、キャンセルしようかなって思ってるんですが…」

式場の担当者はこういいます。

「申し訳ないです。その△△のサービスは、確かに弊社サービスではありますが、
完全別事業になりますので、そのプランへの変更というのはできないんですよ…
あと、ぶっちゃけ、その△△なんかも、そんなに安くならないですよ!」

会社規定があるので仕方ないとはいえ、
かなり杓子定規な答えが返ってきます。

どころか、同一企業内の別部署の悪口まで吹き込む始末です。

対するお客様は、現実を知らされ、

「え???同じ会社やのにムリなんですか?
ハァ〜…全然融通効かないんですね…
どっちみち、ちょっとそちらの会場の最終支払いをネットで多数見て、
とても支払えそうにないんで、キャンセルします…
てゆうか、はじめて見学行った時の見積もりと全然ちゃう、
ムチャクチャ上がる!!!
なんて、全然ゆってくれなかったじゃないですか…
そんなん知ってたら、はじめから契約してないですよ…
しかも、その△△って御社のサービスも、そんなに安くはならないんですか?
ごめんさない、もう御社へは不信感しかないです…」

と、式場への不満・不信感とともに、
キャンセルの意向を伝え、
泣く泣くキャンセル料の返金を諦め、
契約解除を行いました…

—–

これって、実は結構最近よくあることなんですよ…

普通に考えれば、
同じ会社なんだから、サービスの変更適用を設けていてもおかしくない!

と思いませんか???

ブライダル業界外の人間なら、
普通に思うと思いますよ。

ですが、この業界は、そうした考えが通用しない企業も結構あるのです。

そうした現実があるということを、まずはお見知り置きいただければと思います。

その上でですが、
このような現状を作り出しているのは、
会場の責任ではなく、経営者の責任だと、僕は考えます。

顧客主義に立てば、
お客様に選択の自由制があるはずです。

いろんな選択肢や情報を知っていただいた上で、
その会社のサービスのどれが最もマッチするか、
その視点からサービスを提供してあげるのが、
本当の意味で永く続く経営だと思います。

この企業の例だと、
このお客様は、サービスの変更適用さえできれば、
その企業のお客様に継続的になりえた可能性が高いお客様です。

その視点に立てずに、
役所の縦割り行政のごとく固い固い、
部署ごとのセクショナリズムを作り上げている元凶…

それはやはり、経営者の思考・営業手法だと思います。

企業ルールとして、
同一企業内での紹介制度を導入し、
たとえ既契約後であっても、そのお客様を別部署に紹介することで、
双方の営業担当にインセンティブが発生する…

といったルールをつくりさえすれば、
なんの問題もないはずです。

こうしたルール作りに対し、
真にお客様視点に立ったサービスを展開していける企業は、
今後ももっともっと伸びていけると思います!

ブライダル業界の現状に対する
一ブライダル人としての

「ちょっとおかしいんちゃうかな???」

といった思いを、今日はブログにさせていただきました♪

 

フリーランスウエディングプランナー 高橋龍一