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「結婚式」の意義~キリスト教編…

いろいろ 2012.4.26

 



本日は、「キリスト教」的観点からの、結婚式の意義をお伝えしたいと思います。

そもそも、「キリスト教」における「結婚」の概念とは、なんなのでしょうか?
マタイの福音書19章に、
「人は、神が結び合わせたものを引き離してはなりません。」とあります。
皆さんも、聞いたことがあるのではないでしょうか?
そう、「キリスト教」では、
「結婚」=「神が結び合わせたもの」、
つまり「神の導き」と考えるのですね。
「キリスト教」では、神を「天地創造の神」ととらえます。
すなわち、
「天地創造の神の導きにより、必然的に二人は出会った」と考えるのです。
その「天地創造の神の導き」により必然的に出会った二人には、
「愛による結び」が必要とされるのです。
つまり、「天地創造の神の前での愛の誓約式」が必要であり、
これは「人生の通過儀礼」であ
ると、「キリスト教」は考えるのです。
そして、「結婚式」を境に、
`My life changes to our life.´へと昇華するのです。
詳しくいうと、
「二人」が「結婚式」により「夫婦」となり、
「夫婦」となることにより、
「私の人生から、私たちの人生へ…」と、
絆の範囲と責任が拡がるということです。
だからこそ、
「結婚式」は「通過儀礼」であり、「必ず必要なもの」と、
「キリスト教」では考えるのです。
以前、東方正教会の結婚式に関して述べましたが、
そこでも「結婚」は、
「カップルだけの個人的なことではなく、神と教会と隣人とに責任を負う」ものと
考えられていると紹介いたしました。
つまり、
「`私の人生’だけでなく、‘私たちの人生’というものに、
責任を負う誓約を果たすのが結婚式」
ということです。
翻って日本の場合はどうでしょうか?
「結婚式はしてもしなくてもよいもの」と、とらえられがちな傾向が、
最近特に多いですよね。
でも、「キリスト教文化圏」では、生活と宗教、文化が密接に結びついているため、
日本とは、「結婚式のとらえられ方が異なる」ということが、
お分かりいただけたかと思います。
私の言いたいことは一つです。
流行り廃りの「ファッション感覚の結婚式」ではなく、
「二人のコンセプトを大事にした本質的な結婚式」をしませんか?
ということです。
そうすることで、
「キリスト教文化圏」のように、
`My life changes to our life’といった考え方が広まっていけば素敵だな、
ということです。
次回は、「日本の伝統的な結婚式の考え方」について、記したいと思います。
きっと、「キリスト教文化圏」と共通する「素敵なコンセプト」があるはずです。