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「結婚式の契約・解約トラブル」における雑感…

いろいろ 2015.11.12

表題の通り、「結婚式の契約・解約トラブル」が、
より一層表面化しております。
この問題に関しては、新卒当初よりずっと、
僕の中では深刻な問題として捉えていました。
(のちのち、こうした想いの高まりが、
フリーランスへと独立転向する第一義となるわけですが…)
結婚式の契約トラブルが表面化する中、
そういえば、かつてミクシィに、
それにまつわる日記を書いたことがあったな…
と思い、たまたま読み返していると、
我ながらなかなか先を見越していたな笑
と思うに至ったので、ブログに転載したくなりました。
こんな時代だからこそ、
かつての自分が間違っていなかったとの想いを強くしています。
かなりの長文ですが、読んでいただけると幸いです♪

2008年8月12日 自身のミクシィ日記より転載

ブライダル業界に身をおくものとして、 

  1. ブライダルビジネスの変遷 
  2. 現状 
  3. 今後の展望 

について、 
自身の使命感から書かずにはいられない衝動に駆られたので、 
以下記しておきます。 

極力簡潔で且つ客観・中立的な表現・分析を心がけますが、 
若輩者故、一部一面的な見方があるかもしれない旨を 
先にお詫び申し上げます。 

(1と2は、中略)

以上を受けた上で、本稿最後の項目、 

3.今後の展望 

を考察させていただきたいと思います。 

これだけゲストハウスウェディングのマーケットが 
拡大・成熟すれば、勝ち負けの差が歴然とすると 
いうことは自然の摂理であり、否定する気はありません。

(注釈;この日記を書いた当時、ハウスウェディングが隆盛を誇っておりました)

しかし、私見として最も問題なのが、 

「急速な拡大・浸透は、消費者意識の中に 急速な‘飽き’と‘嫌悪感’を生む」 

ということです。 

ゲストハウスウェディングの元来のウリは、 
「どこにもない‘オリジナル’で‘アットホーム’な 
パーティーを実現する」、 
というとこにあったはずが、 

いまやこれだけマーケットが成熟している以上、 
「どこにでもある画一的で平均的な平凡なパーティー」 
といったものに、一歩間違えれば転落しうる可能性を 
ひめているということです。 

この可能性を、
○○社(ミクシィでは社名を明記していました)は 

赤字決算を出すことで、示唆してしまっているという 
揺るがぬ事実・現状があります。 

では、他社がこの危惧・事態を回避するためにはどのような 
手を打つべきか。 

大きく分けて、3点あると思います。 

1 (本題に関係がないので非転載とします)
2 (本題に関係がないので非転載とします)
3 営業戦略の抜本的見直し 

です。 

(1と2は中略)

では、最後に最も重要な論点、 

3.営業戦略の抜本的見直し 
に入りたいと思います。 

現在ゲストハウスウェディングに主流な考えは 、

1、如何に即決の顧客を獲得するか 
2、如何に多くの組数を獲得するか 
3、如何に一組当たりの客単価を上げるか 

ということが、第一義として捉えられている傾向にあります。 

考えてみてください。不思議なことに気づくでしょう。 
本来最も大切なはずの、 
‘如何にお客様に喜んでいただけるか’ということは、 
この1,2,3よりあとに考えられているのです。 

いや、そんなはずはない、という方もいるかわかりません。

しかし、ゲストハウスの売り方を見れば、僕の言っていることが 
一目瞭然でおわかりいただけるかと思います。 

ゲストハウスというのは、多くがウェディングに特化した 
ビジネスを展開しているところに特長があります。 

ウェディングというのは、主に土日祝日産業です。 
年間を通して、土日祝日というのは、100日強です。 

要は、この100日強に、 

1、新規顧客を如何に即決で多く獲得し、 
2、如何に多くの組数を獲得し、 
3、如何に一組当たりの客単価を上げるか、 

ということに、全営業戦略・精力が注力されるわけです。 
ということは、この1.2.3を可能にするための 
アプローチというのが何よりも必要になってくるわけであります。 

僕の言っていることが、間違いではないと、 
少しはおわかりいただけたでしょうか。 
このために、ブライダルフェアなどを派手にして、 
如何にうまく魅せるかということに、ブライダル企業は 
尽力するわけです。 

1、新規顧客を即決で多く獲得 

するために、‘その日即決特典’を多数用意する。 
仮予約制度をつくらない。 
といったことが、おおくの企業で行われています。 

2、多くの組数を獲得 

するために、回転数を多くし、 
一日の最大挙式・披露宴数を増やす。 

3.一組当たりの客単価を上げる 

ために、契約の時点での初期見積りから 
平均150万程度吊り上げる営業手法をとる 
といったことが、多くの企業で手法として採り入れられています。 

以上を踏まえた上で、結論に入ります。 
ゲストハウスウェディング成長期においては、 
こうした手法も通用したことでしょう。 

しかし、これだけマーケットも成熟し、 
お客様の価値観も多様化する中で、 
会社側の利益、都合だけを考えたこのような 
営業手法が未来永劫に通用するかといえば、決して 
否でしょう。 

もって、ここ二年でしょう。 

マーケットが飽和化していく中で、 
他社との差別化を図るためにはどうすべきか。 

やはり、営業戦略の抜本的な見直ししかないと思います。 

それなき企業は、必ず倒産します。断言できます。 
僕の言っていることが正しかったと、結果から 
判断できる日も、そう遠くはないと思います。 

では、どのように営業戦略を変えていくべきか。 

第一要素は 
‘顧客目線での商売’ 
です。 

こんなのは、言葉に出すのも恥ずかしいくらい 
至極当然のことです。 

しかし、持続可能な発展を企業がビジネス活動として 
存続させていくためには、最も重要な前提です。 

その際、もっとも重要なキーワードはなにか。 

バブル崩壊後のキーワードが、 
‘オリジナリティ、アットホーム’ 
ということにあったということは先に述べました。 

ブライダルビジネスは時代を映す鏡です。 

今現在は、‘格差社会’の時代です。 
その中で、バブル崩壊後のように価値観の多様化といった 
生ぬるいものではすまされない現象が起きていることも 
事実です。 

言うなれば、‘価値観の崩壊’といったことも 
若者の一部では生じ始めているといっても 
過言ではありません。 

そもそも、結婚式自体に意義・魅力を 
感じない人なんてのもかなりの程度増えています。 

‘結婚式をする’という価値観自体が、 
崩壊してきているという言い方もできるかもわかりません。 

そんな中で、今は利益が出ているからと、 
未来永劫同じような営業手法を続けていたら、 
5年後その会社はないでしょう、 

若者が格差社会にあえぐ中、 
結婚式をしたくても、お金をかける余裕がない 
層というのも確実に増えてきています。 

そんな中、今は成功しているからといって、 
その成功体験・成功モデルを引きずり未来永劫続けていく 
会社は、5年後おそらく、倒産しているでしょう。 

では、こうした時代背景を踏まえて、 
今後のブライダルビジネスに何が求められ、どういった 
営業手法が模索される必要があるのか。 

生きるか死ぬかの瀬戸際において、 
真剣にそこまで考えているブライダル人が 
あまりにも少ないことに、僕は情けない想いで 
いっぱいです。 

そんな中、 

業界人さんたち、今さえ良ければそれでいいのですか? 
との問いかけを発しても、 
真剣に回答してくれる人は、ほんとに 
一握りでしょう。 

でも、僕はそんな一握りの人と仕事がしたい。 

そんな一握りの人と 
日本、世界を変える想いで仕事をしたい。 

そうした想いを、 
職場においても酒席においても、 
日々熱く語れる人たちと仕事がしたい。 

そんな想いでいっぱいです。 

次なる時代のブライダルモデル、ビジネスの 
キーワード、僕なりに考えているものがあります。 

残念ながらここでは公表出来ませんが、 
必ずや、成功できるとの確信と自信をもっています。 

近い将来、こうした想いを共有できる同士が現れた時に、 
想いを具体的に行動に移していきたいと思います。 

深夜の超長文ですが、この時間にこんなことを 
真剣に考えている人と将来一緒に仕事がしたいと 
思います。

*********************

いま改めて、当時を振り返って…

実に、7年前の日記ですが、
ブライダル業界の現状と将来をそれなりに分析できていたのだろうなと、
自分なりに思います。

日記の中で出てくる
「次なる時代のブライダルモデル、ビジネスのキーワード」
ですが、今だからこそいえます。

それこそが、「自由自在」です。

そうつまりは、「フリーランスプランナーに依頼するスタイル」です。

かねてより、「結婚式とはもっと自由であるべき」と、
新卒当時より思っていました。

その当時より、好きな場所で好きな人たちと好きな内容で、
本当に素晴らしい結婚式を挙げることができるお手伝いができたら最高だ、

と思っていました。

当時は、フリープランナーという存在自体は僕自身知らなかったですが、
理想のイメージ自体は、まさしくフリーランススタイルでのプロデュースでした。

結婚式の契約・解約をめぐるトラブルも、
「式場都合の経営方法が成立しているからこそ発生する問題」だと、
若輩ながら認識していました。

そうであればこそ、
本当にもっと「顧客目線」にたったブライダルこそが
求められているのではないか?

それこそが、社会正義に則っているのではないか?

青二才ながらずっと、そんなことを考えていました。

こんな時代だからこそ、
かつての日記を読み返したくなり、
ブログに転載させていただきました。

当時まだまだ青二才な分、荒削りな分析だったと思いますが、
大筋の見通しは間違ってはなかったのではないかな?
などと思っています。

どうか、正常な業界であるように、
僕自身、もっともっと努力していきたいと思います♪

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