父の命日
4年前の2011年7月9日の早朝、
偉大な父が息を引き取りました。
僕は、緊急事態に備えるために
父が入院している病室の横にあるロビーの椅子で
一夜を過ごしておりました。
ウトウトとハッとするのを繰り返しながら、
うつらうつらと横になっておりました。
明け方ぐらいでしょうか…
目覚める直前に、
ものすごくハツラツとした元気な父が夢に出てきました。
とても明るい笑顔で、
「龍一、もう大丈夫や!」と僕に伝えてくれ、
その瞬間、僕はハッと!目が覚めました。
急いで隣の病室に駆けつけました。
そして、
ちょうど、その時間に、
医師より父の永眠が告げられました。
亡くなる前の最期の一言を、
イキイキととても元気だった頃の父の姿で、
僕に伝えてくれてから天国に逝ったんだと、
僕は涙を頬につたわせながら感情をこらえました…
—–
今日は、父の命日です。
昨日、4回忌も無事済ませ、
今こうして幸せに生きていられる自分がいます。
父から引き継いだ会社に
ブライダル事業も取り込み、
おかげさまで順調に経営もさせていただいている現在があります。
「龍一、もう大丈夫や!」
その最期の一言に救われ続けている今があります。
父の偉大さを本当の意味で感じるときは、
おそらく自分が同じ立場になったときだと思います。
壁は越えるためにあるといわれますが、
僕にとって、父という壁はとてもとても高い壁です。
容易に越えられないし、
また、越えてもならないと思います。
会社経営をさせていただいていると、
本当に難題課題が多く降りかかってきます。
その壁は、
常に越え続けることができる力を身につけたいと、
日々模索しています。
越えられる壁、越えたい壁、越えられない壁…
父という越えられない壁をはるか頭上に見上げながら、
難題課題という目の前の壁を越え続ける…
そんな毎日を生きるいまですが、
命日である今日は、
そこに壁があることに感謝できる…
そんな一日にしたいと思います。
感謝感謝…
高橋龍一